27:名無しNIPPER[saga]
2018/12/10(月) 23:29:31.77 ID:ThdkkE4u0
「もうすっかり年の瀬ですね。びっくり」
「気づいたら来年になっていそうで怖いです、俺は。忙しいと、時間が分からなくなっちゃうんで」
「年越しはきちんとした場所で迎えてくださいね。デスクで、とかはダメですよ」
「肝に銘じておきます」
28:名無しNIPPER[saga]
2018/12/10(月) 23:30:02.55 ID:ThdkkE4u0
「……ちょっと、酔ってきましたね」
「えっ、いや、まだ全然」
「酔って、酔ってきました……。すごくふらふらします」
「……あの、女優さんならもうちょっと上手く」
29:名無しNIPPER[saga]
2018/12/10(月) 23:30:30.31 ID:ThdkkE4u0
「ちら」
「…………」
「ちらちら」
「なんでしょう?」
「連想ゲームですよ、プロデューサー」
30:名無しNIPPER[saga]
2018/12/10(月) 23:30:56.58 ID:ThdkkE4u0
「えっちなこと、ですね」
「…………」
「察しの悪いプロデューサーに気付いてもらうために、最近仕込んできましたから。今となればもう、自分がなにをすべきか理解されているのではないでしょうか」
「このための連想ゲームだったんですか」
「はい」
31:名無しNIPPER[saga]
2018/12/11(火) 00:19:40.61 ID:rJCnA2SX0
はい。連想力を磨いた皆々様におかれましては、この後の展開を各自で補完していただければと思います。
32:名無しNIPPER[saga]
2018/12/11(火) 01:45:51.64 ID:rJCnA2SX0
続き行きます
33:名無しNIPPER[saga]
2018/12/11(火) 01:46:24.73 ID:rJCnA2SX0
そうなってしまえばもはや、そこには自分に都合の良い解釈以外は存在しなくなる。
彼女の体を覆っていた毛布を優しく払いのけてから、ゆっくりと顔を近づけた。
「あの、楓さん」
「はい」
34:名無しNIPPER[saga]
2018/12/11(火) 02:05:51.60 ID:rJCnA2SX0
すると、そこを犯してくる存在が一つ。それが楓さんの舌であるということに気付いた時には、もう全てが手遅れだった。
先ほどまで口にしていたケーキとお酒の味がする。しかし、その味を伝えてくるのは楓さんの舌。現実からかなり外れたところにある空想じみた事象に、脳がパンクしそうになる。
一度思考を整理するために体を起こそうと試みるが、背を彼女のか細い腕がホールドしているせいでそれは叶わなかった。目が猫のように伸びているから、してやったりという感じなのだろうか。
降参して、こちらの体重を預ける。肉体と肉体の境界を曖昧にするように強引に抱き寄せて、今度は自分から彼女の口内をかき回した。
甘い唾液が口から零れて、ソファに滴る。まさかこんな光景をこの目に収める日が来るなどとは考えていなくて、頭がくらくらした。きっと、世界のどこを探したところでこんなにエロい景色は広がっていない。そしてそれを俺だけが独占しているのだ。
35:名無しNIPPER[saga]
2018/12/11(火) 02:06:42.23 ID:rJCnA2SX0
「…………んぅ」
「かえでさんくるしーです」
「これくらい、我慢ですよ」
いつまで経っても唇を解放してもらえないから、額をこつんとぶつけて長い長いキスを終えた。
36:名無しNIPPER[saga]
2018/12/11(火) 02:07:10.97 ID:rJCnA2SX0
あまりに刺激の強い言葉にあてられて力の抜けた俺を楓さんが力技でひっくり返した。少し前までは俺が一方的にマウントを取っていたのに、今は一転攻勢して、楓さんが馬乗りになっている。
「体、思ってたよりずっと厚いですね」
「そりゃあ一応男なので。あなたが細すぎるというのもありますが」
「あら、お上手」
37:名無しNIPPER[saga]
2018/12/11(火) 02:08:08.78 ID:rJCnA2SX0
寝るので続きは起きてから。
78Res/38.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20