7:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/07(月) 22:30:49.52 ID:Qn8TGrOM0
残り僅かとなったパンを一気に口の中に放り込み噛み砕く。先日の意味深なメールの後、俺は未だに一花と一対一で話す機会を持てていない……というか、極力二人きりにならないように立ち回っていた。どんな話をしたところでロクな結末を迎えそうにないと分かっているからだ。それでもいつかは何とかしないといけないというのは理解できていても、先を思うと頭が痛い。幸い五月の反応からも分かる通り目撃情報の拡散は為されていないようだから現状一安心だが、近くアクションがあっても何の不思議もなかった。
それで言えば、三玖も三玖でだいぶ問題があった。
元から羞恥心や距離の取り方がどこかズレていたあいつだったが、あれっきり妙に近い。気づけば隣にいるし、酷い時は呼吸音がはっきり聞こえるくらいまでこちらに詰め寄ってくる。それに触発された二乃までチキンレースを始めようとするからなおのこと手に負えなくて、勉強会のたびに俺の胃痛がマッハなのだった。二人とも告白関連のことはなあなあの有耶無耶にしたままだから、絶妙に居心地が悪い。スキンシップの過剰な奴なんだという理解は、明確に示された好意の前にはあまりに無力だ。こんな状況の対処法などどこを調べても載っていないので自力で何とかする外なく、目下最大の悩みの種として俺の前に立ちはだかっている。
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