【ミリマス・R-18】高山紗代子「私がプロデューサーの雌犬奴隷になるまで」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/16(水) 01:12:51.08 ID:NAaxTZrh0

   ★

 足音を忍ばせて事務室の前まで来ると、中から人の声がしました。
 プロデューサーの声です。他にも誰かいるのかと訝しみましたが、どうやら独り言だったらしくすぐ静かになりました。

 手にした背広を見ながらどうしたものかと思いました。
 プロデューサーは椅子に掛けていたので背広がなくなっていることはとうに気付いているはずです。
 ここで私が部屋に入って手渡したら何故持ち出したか不審に思われるでしょう。

 ボタンが外れていたのを見つけたので衣装室で直していた――これはダメ。
 美咲さんがしょっちゅう事務室で縫い物をしているため、裁縫セットはこの部屋に常備されています。
 何故この部屋でしなかったかと思われるでしょう。

 では、挨拶という口実で部屋に入り、気付かれないようこそっと置いて帰る。これはどうでしょう。
 安全策ではありますが、こんなところに置いてなかったと疑問を持たれたら、すぐ私のせいだと気付かれてしまうでしょう。
 そうしたら結局また別の言い訳を用意しなくてはなりません。

 いっそ控え室かどこかに置いておいて、私は先に帰ってしまう――これは言語道断です。
 勝手に持ち出して、慰みの道具に使って、なお保身のためにほっぽり出すなんて無責任が過ぎます。
 変な話ですが、きちんと私の手で返さなければ筋が通りません。

 ドアの前で悩む間も時間は過ぎ去っていきます。
 早く帰らなければ両親にも怒られるでしょう。意を決して、私はドアノブに手を掛けました。



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