中野一花&二乃&三玖「そうだつさばいぶ」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
159:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:18:27.68 ID:EAJaSNc40
「姉妹そろって変な男の子に引っかかっちゃった」
「おい」

 否定できないのが苦しい。俺がまともな人間ならこんな泥沼人間関係を構築することはなかったんだし。だが、その類の誹りをなんでもなく受け流すスキルは俺になく、自然、食って掛かる形になる。

以下略 AAS



160:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:19:01.70 ID:EAJaSNc40
 真摯とか、誠実とか、そういう美辞麗句からは遠い存在となってしまった俺をそれでもどうにか褒めるにあたって、彼女は『楽しい』なんて単語を引っ張り出してきた。もうちょっと他に言いようがあるだろとも思ったが、彼女の持つボキャブラリの中で最適に思えたのがそれなら否定は出来まい。どうやら俺は、楽しい人間らしいから。

「まあ、好きになっちゃったら全部が良く見えちゃうからどうしようもないね」
「ダメ男に引っかかる未来が見えまくるぞお前」

以下略 AAS



161:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:19:27.31 ID:EAJaSNc40
「…………フータロー君が今のうちに確保しておいてくれれば、そんな心配ないのにね」
「…………」

 「正気か?」と口にしそうになって、寸前でどうにか引っ込めた。なぜこんな情緒も風情もない場所でプロポーズ紛いのことを言われているんだ俺は。お願いだからもっと先を見据えてものを言ってくれ。お前、馬鹿は馬鹿でも成績を除けばそこそこクレバーに立ち回れる奴だったはずだろ。
 


162:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:19:57.72 ID:EAJaSNc40
「……ちょっと考えたでしょ」
「何を」
「私をお嫁さんにした未来」
「考えてねえよ。なんでそうなる」
「……………………私は考えたことあるからじゃない?」
以下略 AAS



163:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:20:26.42 ID:EAJaSNc40
「ってかお前マジで顔熱いぞ。熱でもあるんじゃないか?」
「演技だもん」
「無茶を言うな」

 熱に浮かされた演技で本当に熱が出るなら、そりゃあ未来の大女優様になれるだろうが。でも、そんな強がりはあまりにも明け透けで。
以下略 AAS



164:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:20:55.15 ID:EAJaSNc40
「演技ってことにしないと、いくらなんでも重すぎるでしょ……」
「自覚があるなら自重しろ。俺はちょっとお前が怖いよ」
「……私を選ぶって約束してくれるなら、喜んでそうするけど」
「ほんとお前そういうところだぞ」

以下略 AAS



165:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:21:20.24 ID:EAJaSNc40
「でも、好きなんだよ」
「聞いた」
「ここ最近、好きで好きでおかしくなりそうなの」
「抑えろ」
「それが無理だから、一昨日みたいになっちゃったの」
以下略 AAS



166:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:22:47.50 ID:EAJaSNc40
「正直、今も……」
「お前もそのパターンかよ」

 うっかり口を滑らせてしまったのに気付いたのは、一花の唇が脇目も振らずに俺の唇を捉えた直後。妹二人の行動に思うところのありそうな姉貴は、半分暴走でもするみたいに、俺の体に食らいついてきた。
 一瞬、火傷を疑った。
以下略 AAS



167:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:23:14.04 ID:EAJaSNc40
「……んっ、んぅ」

 明らかに上手になっていらっしゃるのですが……。



168:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/25(金) 07:23:40.18 ID:EAJaSNc40
 ここで思い当たる。さっき俺は相手がいないと練習できない行為だと断言したが、恥を忍べば疑似的にそれに近い体験は可能だと。古来から言われている、サクランボのへたを口の中で結ぶとか。……そういや、弁当にそんなフルーツが入っていたような。
 しかし、この行為の魔力はいったいなんなのだろうか。さっさと引き剥がしたいのに、体がそれを許してくれなくなる。脳が神経を麻痺させて、肉体の抵抗を禁じてくる。
 システム、なのだろうか。人間が保有する動物的な側面としての。種を継がないことには始まらないというのが、二重螺旋に深く刻まれているのだろうか。
 だって、もうそれ以外では説明がつかない。俺は自分の置かれている立場を理解していて、取るべきではない行動を把握している。そして現状、一花の舌さばきに応えているのは、明確な最悪手だ。
 唾液を取り換えたところで状況は打破できない。舌の根をねぶったところで状況は好転しない。それを全て知ったうえで、俺は一花の誘いに乗っかっている。
以下略 AAS



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