4:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/20(日) 20:43:54.46 ID:ukwsVoEQ0
「…………もしもし」
「なんで逃げ切れると思ったの?」
自分の声があまりに苦しげ過ぎて驚いた。どうやら想像以上に肉体が絶望しているらしい。いや、確かに、最初から成功率の低い賭けだとは承知していたけれども。
俺は律義にケータイを通して声を発したが、相手に関してはしょっぱなからそんなのお構いなしで肉声を用いてきた。漢気に溢れすぎていて、俺は今にも泣いてしまいそうだ。
「よ、よぉ。今気づいた」
「ふざけてるのかしら」
左手を胸の下に回し、そこを土台のようにして右ひじを乗せる二乃。指先のスマホはもうお役御免なのか、つままれてぶんぶんと左右に揺らされるだけ。
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