6:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/20(日) 20:45:17.23 ID:ukwsVoEQ0
「はい」
「お、おう。サンキュ」
なんてことなく目の前に差し出され、特に思うこともないまま受け取ろうと手を伸ばす。ありきたりな善意に感謝こそすれ、この場において警戒を払うに足る要素が存在するとは思えなかった。……が、まあ、それが結局のところは俺の大いなる過失で。
完全に気を抜いていた折にぎゅっと力強く袖を引かれ、つんのめるようにして彼女との距離が意図せずして詰まる。最近よく嗅ぐ匂いがして、状況的な類似点から、これは中野家で使用しているシャンプーの香りなのだなと理解した。身長差がそこそこあるせいで、基本的に俺の鼻の位置はこいつらの頭に寄る。
そのままの勢いで体が触れあってしまいそうなのを脚力と指先の力とでどうにか踏みとどまり、結果的に二乃が最至近で俺の首元を眺めるような体勢になる。そしてそこには、隠しようもない淫行の痕が消えず残ったままでいて。
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