中野四葉「まにまにりぽーと」
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116:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:31:28.78 ID:5Sstbg/l0
 要領を得ないやり取りをしばらく繰り返し、無駄に目立つリボンを互いに押し付けってから、それでも最後はなんとか四葉の頭部にそれを戻す。
 無駄にパワフルな彼女の気にあてられて、休憩のために街路樹に背中を預けた。こんな用途で設置されたものではないと分かっているが、今だけはどうか許してほしい。



117:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:32:00.63 ID:5Sstbg/l0
「もしかしたら上杉さんに似合うかもしれないのに」
「似合ったとしても付けねえよ」
「そんなこと言わずに一度だけチャレンジしてみません?」
「お前がブラック飲むのとはわけが違うんだよ」

以下略 AAS



118:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:32:48.36 ID:5Sstbg/l0
「ぶー」
「拗ねるな。ダメなもんはダメだ」
「ぶーぶー」
「その異様な執着は一体どこから出てくるんだよ……」
「ただの好奇心ですが」
以下略 AAS



119:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:33:37.73 ID:5Sstbg/l0
「上杉さん」
「なんだよ」
「楽しめました?」
「幸運にもな」

以下略 AAS



120:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:34:22.60 ID:5Sstbg/l0
「なら良かったです。上杉さん、最近ずっと忙しそうだったから」
「忙しいのは今に始まったことじゃねえんだけどな」

 四葉の額を軽く小突く。

以下略 AAS



121:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:35:13.76 ID:5Sstbg/l0
 本当にもう、毎日がてんやわんやだ。自分の世話もしないといけないし、家族だっている。そんでもって、こいつらから目を離すわけにもいかない。
 いつの間にか五つ子の扱いが自分や家族と同列になってしまっていることにぎょっとするが、そこらへんに関してはいい加減に認めなくてはならないのかもしれなかった。気付けば、こいつらの存在なしに上杉風太郎は語れなくなっている。

「早えな、時間が過ぎるの」
「楽しい時間はあっという間ですから」
以下略 AAS



122:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:35:41.36 ID:5Sstbg/l0
 聞かれないように極小の声で呟く。四葉理論で行くなら、俺はこの一年を楽しんで走ってきたことになるのだろうか。……途中途中に絶対人様には教えられないイベントが挟まっていて、それを楽しんでいたかと言われると正直返答に困ってしまうのだけれど。

「で、お前のプランに残弾はあるのか? ここまで来たらもうとことん付き合うけど」
「うーん……」



123:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:36:15.20 ID:5Sstbg/l0
 眉間にしわを寄せて四葉が唸り始める。そこまでして考えなくてもいいのに……。

「……そういえば言われてません」
「何をだ」
「去年みたいに、『彼氏さんですか?』って」
以下略 AAS



124:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:36:44.21 ID:5Sstbg/l0
「狙い目はブティックですかね」
「狙うなそんなもん」
「とっておきの返しを考えてあるんですよ」
「備えるな。そんな憂いに」

以下略 AAS



125:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:37:20.81 ID:5Sstbg/l0
「近くにカップルへ無差別にインタビューを繰り返しているテレビカメラでもあれば……」
「やけに具体的で怖いからやめてくれ」

 俺も彼女に倣って周囲を見渡すも、それらしき影はない。どうやら杞憂。びっくりさせないでくれ頼むから。

以下略 AAS



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