中野四葉「まにまにりぽーと」
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119:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:33:37.73 ID:5Sstbg/l0
「上杉さん」
「なんだよ」
「楽しめました?」
「幸運にもな」
120:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:34:22.60 ID:5Sstbg/l0
「なら良かったです。上杉さん、最近ずっと忙しそうだったから」
「忙しいのは今に始まったことじゃねえんだけどな」
四葉の額を軽く小突く。
121:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:35:13.76 ID:5Sstbg/l0
本当にもう、毎日がてんやわんやだ。自分の世話もしないといけないし、家族だっている。そんでもって、こいつらから目を離すわけにもいかない。
いつの間にか五つ子の扱いが自分や家族と同列になってしまっていることにぎょっとするが、そこらへんに関してはいい加減に認めなくてはならないのかもしれなかった。気付けば、こいつらの存在なしに上杉風太郎は語れなくなっている。
「早えな、時間が過ぎるの」
「楽しい時間はあっという間ですから」
122:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:35:41.36 ID:5Sstbg/l0
聞かれないように極小の声で呟く。四葉理論で行くなら、俺はこの一年を楽しんで走ってきたことになるのだろうか。……途中途中に絶対人様には教えられないイベントが挟まっていて、それを楽しんでいたかと言われると正直返答に困ってしまうのだけれど。
「で、お前のプランに残弾はあるのか? ここまで来たらもうとことん付き合うけど」
「うーん……」
123:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:36:15.20 ID:5Sstbg/l0
眉間にしわを寄せて四葉が唸り始める。そこまでして考えなくてもいいのに……。
「……そういえば言われてません」
「何をだ」
「去年みたいに、『彼氏さんですか?』って」
124:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:36:44.21 ID:5Sstbg/l0
「狙い目はブティックですかね」
「狙うなそんなもん」
「とっておきの返しを考えてあるんですよ」
「備えるな。そんな憂いに」
125:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:37:20.81 ID:5Sstbg/l0
「近くにカップルへ無差別にインタビューを繰り返しているテレビカメラでもあれば……」
「やけに具体的で怖いからやめてくれ」
俺も彼女に倣って周囲を見渡すも、それらしき影はない。どうやら杞憂。びっくりさせないでくれ頼むから。
126:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:38:05.26 ID:5Sstbg/l0
お披露目の機会を得ないまま、納屋で埃をかぶって欲しい。使えるシーンがあまりに限定的すぎる対処法に、意味らしい意味なんてないのだから。
「取りあえず限界までカップルっぽくして可能性を高めましょう。まずはそれからです」
「どこらへんが『まず』なのかが理解できない」
「大丈夫! 天才の上杉さんならきっとすぐに分かってくれます!」
127:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:38:39.61 ID:5Sstbg/l0
「私を助けると思って、どうか」
「何が助かるんだこれで……」
「うら若き乙女の純情です!」
「うら若き乙女は自分でその肩書を名乗らないからな」
「さあ、張り切っていきましょうね!」
128:名無しNIPPER[saga]
2019/02/04(月) 21:39:15.34 ID:5Sstbg/l0
今から続き書いてきます。上手く行けば深夜に更新するかも。
129:名無しNIPPER[sage]
2019/02/04(月) 21:40:19.56 ID:K/RpmK+qo
乙 やったぜ
四葉ちゃん尊みがふかい
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