中野四葉「まにまにりぽーと」
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133:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:47:00.13 ID:+EJgW/MP0
深夜(大嘘)
134:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:47:36.04 ID:+EJgW/MP0
「そろそろ諦めたか?」
「いいえまだです。まだ可能性は残っています」
人通りの多そうなところを選択して歩きながら、自分たちに話しかけてくれそうな人を探す四葉。何が原動力になっているのか、その頑なっぷりは尋常でないように思う。
135:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:48:02.58 ID:+EJgW/MP0
四葉は何か言いたげに唇をもごもごさせる。ただ、無理なものは無理だ。現実はそう上手く出来たものではないから、欲しい時に欲しいものが手に入ったりはしない。
「退き時も重要だぞ。引っ込みがつかなくなってからだと遅いからな」
「うぅ……」
136:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:48:30.57 ID:+EJgW/MP0
どうせこのままでは収拾がつかないのだ。なら、俺が一肌脱いだほうが早い。両損になるよりは、いくらかマシ。
「……あー」
声色を調整する。形から入り過ぎだなーとも思うが、素面でやるのはちょっと厳しいのだ。
137:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:49:06.74 ID:+EJgW/MP0
当然の反応だ。我ながら意味の分からないことをしてしまった。もうちょっとまともな導入の一つや二つ、探せばあったに違いないのに。
相変わらず、そのあたりで器用になれない。俺が俺たる所以が透けて見えるようだ。
「…………そちらは彼氏さんですか?」
「…………」
138:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:49:50.79 ID:+EJgW/MP0
「………………そちらは――」
投げやり気味に三度目を呟きかけて、そこでようやく四葉からの明確なリアクションがあった。どうやら、傷が浅いうちに救ってもらえるらしかった。
ただでさえ腕が引っ付いているのを、今度は体の側面が一体化するレベルで密着する。無論、俺から動くはずもないので、これは全て四葉が主導の出来事だ。
で、そこでどうやら、彼女が秘蔵していたとっておきがご開帳されるようで。
139:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:50:42.51 ID:+EJgW/MP0
「…………彼氏さんにしたい人、かもしれません」
伏し目がちに、俺にだけ聞こえるくらいの声量で、四葉は告げた。
140:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:51:15.89 ID:+EJgW/MP0
「をゑ」
「ちょっと!」
変な声が出てしまって、それを聞き咎めた四葉が俺の肩をがっくんがっくん前後左右、ひいては上下やら斜めやらの軌道を加えて揺らしまくる。もとから俺より力強い奴なので、抵抗することも出来ず乱気流に飲み込まれたみたいになっていた。
141:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:51:48.10 ID:+EJgW/MP0
「私の純情になんてことを!」
「あばば」
「なんてことをー!」
泡を吹いて気絶する寸前で、なんとか肉体が乱気流を抜けた。なおも視界のピントが定まらないのが恐ろしいが。
142:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:52:19.66 ID:+EJgW/MP0
「もっと甘い反応をしてください!」
「甘いってなに」
「恥じらって!」
「……俺が頬染めながらそっぽ向くのはなんか違くないか?」
「ちょっとくらい動揺してくれてもいいじゃないですか……」
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