12: ◆TgtWYAjzAI[saga]
2019/02/05(火) 17:10:40.76 ID:9ypMm1dQ0
お待たせしました。
今日も森は霧に包まれている。
地面はわずかにぬかるんで、気を抜けばうっかりこけてしまいそうだった。
精霊術師は、手に持った杖の専用のくぼみで獣除けのお香を焚きながら、使用人とお嬢様の先導をしていた。
使用人「背格好から旅慣れた方だとは思っていましたが、精霊術師だったのですね」
精霊術師「ええ」
お嬢様「せーれーじゅつし?」
使用人「今は少なくなってしまいましたが、昔は魔法使いより多くいた、伝統ある職業の人たちです」
お嬢様「……魔法使いみたいに、戦う人?」ビクビク
使用人「い、いえ、違いますよ。精霊術師はもっと牧歌的な人たちです。薬師や羊飼い、旅人や巡礼者の道案内を主な仕事にしてきた人たちです。だから、怖がらなくても大丈夫ですよ」
お嬢様「……ホント?」
精霊術師「ん、ホントだよ」ニコ
お嬢様が不安そうな表情で伺ってきたので、精霊術師は慣れないながらも微笑み返した。
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