35: ◆TgtWYAjzAI[saga]
2019/02/06(水) 02:18:22.61 ID:ej8cSFHd0
使用人「お嬢様が少し疲れてしまったようですので、ここで一休みしませんか?」
精霊「そうするといいお。名案だお」
精霊術師「わかった」
使用人の提案と【精霊の導き】の結果、きれいな公園で一休みすることになった。確かに歩き疲れたし【精霊の導き】の結果だ。
大通りの中ほどで唐突に表れる開けた空間は、四方に伸びる大通りの交点に位置する公園だった。円形の開けた空間の中心に立派な巨木がそびえ、その根元から広がるように、月の光を含んだ花が咲き乱れている。燐光をはなつ花粉が公園に舞い、一種幻想的な雰囲気を醸し出していた。
三人はそんな公園に並んだ長椅子に腰かけていた。
使用人「静かですね……。大通りの喧騒がうそのようです」
精霊術師「落ち着く。火照ったからだが冷えて、気持ちいい」
お嬢様「使用人、お膝貸して」
使用人「あら、お嬢様甘えん坊ですか?」
お嬢様「うん」
使用人「……もう、仕方ない人です」
使用人の膝に頭を預けてご満悦の様子のお嬢様と、愛おしそうに頭を撫でてあげる使用人。二人の幸せな時間は、そばにいるだけで心安らぐものに見えた。
使用人「お嬢様、ずっと大好きですよ」
そう囁く使用人の横顔には、惜しみない愛情の陰に、わずかな後悔が滲んでいるように思えた。
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