13:名無しNIPPER[saga]
2019/02/11(月) 18:06:27.95 ID:rrYJ0K9qO
本当に誰かを幸せにしたい、愛したいと思えるわけがないと思っていた。
自分が幸せになるために、結婚しないといけないと思っていた。
少しだけ、私たちは同調しあった。
初めて出会った人という感覚は無くなっていた。
芽生えていたのは、彼女に触れたいという欲求。
その時は、私がただただ一方的に彼女に惹かれていただけで、
部屋に戻って床について暫く経って彼女から掴んでくれた手だって、
彼女のお節介が発動しただけで。
彼女は、人の要求や意図を無意識に汲み取ってしまうから。
そこに自分なんてなくて。
そんなことに気が付いたのは、旅行が終わった後の彼女と連絡を取り合っていた中での話だけど。
私と彼女は、その晩、体を重ねた。
女性との経験なんて一度もなかった私は、
彼女のしたいようにしてと言う言葉に従った。
キスをすることすら恐れ多くて、戸惑っていたら、
すぐに察してくれて、いいよと言ってくれた。
唇を重ねながら、傷の舐めあいじゃないかと、囁く己もいた。
それでも、私は出会ってしまった。
彼女を幸せにしたい、という気持ちが芽生えてしまったのだった。
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