39:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:49:48.51 ID:kEcSo673O
しばらくしてその店員が湯気の立つマグカップを二つ持ってくる頃には、何とか森久保の涙も収まった。
ココアを受けとる時、彼女が小さく頭を下げる余裕を見せたので、ようやく安心した。
一呼吸おいて、軽く吹き出しながら、俺はからかう。
「大号泣じゃねえかよ。目腫れてるぞ」
うぅぅ…と唸りながら、彼女は目を隠すように手で覆う。小さく口元を緩ませるその表情は、とても可愛らしかった。
「それだけ泣いたらお腹空いただろ。ケーキ、何が食べたい?」
「……お、お勧めは、何ですか…?」
まだ少しおどおどとし、鼻をぐずぐずいわせてはいるものの、精一杯返事をしてくれることに温かな気持ちになる。
「店で人気なのは苺タルトらしい。あとチーズケーキだろ、ガトーショコラだろ…」
メニューを見せながら言う俺に同調するように、森久保も「わぁ…」と声を上げていた。
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