浅野風香『高峯のあの事件簿・佐久間まゆの殺人』
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23: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/02/20(水) 21:43:27.85 ID:Syf1tc1m0
蓮実「そうなんですね」
のあ「日焼け止めは手放せないけれど。肌が痛むのよね」
加蓮「やっぱり、お肌は気にしてるんだー」
のあ「日焼けもしてみたいわね、まったく焼けないのだけれど」
加蓮「へー、羨ましいなぁ。アタシ、ちょっと黒めだから」
のあ「悩みは人それぞれ。調査するには足が強くないとね」
蓮実「高峯さんは足を使って調査する探偵さんなのですね」
加蓮「なんか、大きな椅子に座って考えてそうだったから」
のあ「真奈美がいるから、それも出来なくはないわ」
真奈美「褒められたようだ、ありがたく受け取っておこう」
のあ「だけれど」
加蓮「だけど?」
のあ「真奈美には見えなくても私には見えるものがある。だから、私は足を運ぶわ」
蓮実「えっと……どういう意味でしょうか」
真奈美「そのままだ。自分だからこその発見があるのは、何事も一緒さ」
のあ「ええ。だから、外に出た方がいいわ。家の中でも色々なことが知れる時代でも」
蓮実「なるほど」
のあ「私はあなた達の年齢の時に部屋の中で過ごしてしまった。それが正解だったとは、今も思わないわ」
真奈美「……」
加蓮「うん、そうする。やっぱりね、窓から見る景色って楽しくないんだ」
のあ「ええ」
加蓮「よし、ちょっとペース上げられるかな」
蓮実「あっ、加蓮ちゃん、待ってください」
のあ「いってらっしゃい」
真奈美「……のあは、学生時代をやる直せるならやり直したいか?」
のあ「いいえ」
真奈美「即答なんだな」
のあ「真奈美とまゆとも出会えなかったでしょう、それに……」
真奈美「それに?」
のあ「……何かをやり直せるなら、父と母と共に生きたいわ」
真奈美「……そうか。悪いことを聞いた」
のあ「気にしてないわ、真奈美には何度か話しているはずよ」
真奈美「知ってる。知っていたのに、聞いてしまった」
のあ「今は学生気分を少しだけ味わえてるから、いいでしょう」
真奈美「なら、もう少し楽しまないとな」
のあ「ええ。一番後ろで、おすそ分けを貰うわ」
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