中野五月「あいまいでぃすたんす」
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114:名無しNIPPER[saga]
2019/03/01(金) 22:12:52.57 ID:yh8p7IXs0
「お前の母親、学校の先生だったって言ったか」
「はい」
「ならご利益もあるか」
碑に刻まれている横並びの没年月日と戒名を順に辿って行って、明らかに名づけの法則が異なる一つを見つける。病死した人物にありがちな、疫を雪ぐ名前。それが彼女たちの母親の名であることは想像に難くない。
きちんと傍記されている本名に意識を吸われかけたが、今はそれを気にしている場合でもないだろう。こいつをさっさと家に連れ帰って、少しでも多くの知識を叩き込んでやらないと。
「なんだか意外です」
「何がだよ?」
「遅刻したことを怒られるものだとばかり」
「俺を何だと思ってんだ……」
風に吹かれて、線香の燃焼速度が増した。実家の香炉にも手を合わせてこようかなんて考えながら、五月の方に視線を向ける。
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