中野五月「あいまいでぃすたんす」
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348:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:31:59.48 ID:YuPhG13q0
「つーか、親父……」
泣き腫らして目元を真っ赤にした五月を見て、ウチの父親が不要な気遣いを巡らせてしまったらしい。もう夜も良い時間だって言うのに、らいはを連れて実家に引っ込みやがった。どう考えても酷い勘違いをしているし、今は二人で間がもつわけもないから、出来ることならばここにいて欲しかったのに。二人きりで明日の朝までなんて、地獄以外のなにものでもない。これからのことを考えただけで、俺の胃は幾重にも捻じれていきそうだ。
そりゃあ、何を言われてもいいだけの覚悟はした。しかし、それがまさか自分の家で行われるなんて思うわけがないだろう。こんな状況の中でも唯一安全な場所だと信じていた自宅さえ戦地になってしまうのだとしたら、今後俺はどうやって心情のやりくりをしていけばいいのだ。
湯船に深く体を沈めて冷えを追い出しながら、まずどんな顔で出ていったものだか考える。今現在会話らしい会話が出来るとは思えないし、無言で布団を並べて眠ってしまうのがいいだろうか。しかしそれはさすがに……どうだろう。誠意のようなものが大いに欠けている気がしないでもない。ここは大仰にでも悪びれている風を装うべきなのか。
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