中野五月「あいまいでぃすたんす」
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357:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:38:17.44 ID:YuPhG13q0
「何してんのお前……」
「口ごたえする権利があるとでも?」
「さすがに今はあるんじゃねえかな」
「言ったでしょう、言い足りないって」
「だったら電気つけて普通に」
358:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:39:01.29 ID:YuPhG13q0
「そのレベルの罵倒?」
「それとはまた、少し違って」
「だったらなんだ。どうせ反論は出来ないんだし、聞くだけ聞くけど」
諦め半分になっている気もするが、彼女の言うとおり、俺に拒否権などない。聞けと言われれば聞く以外の選択肢はない。
359:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:39:35.44 ID:YuPhG13q0
「その投げやりな感じ、すごくイラっときます」
「眠気には勝てねえよ……」
ここ最近の不眠傾向と相まって、俺の体は自分が思う以上に参っている。布団に入れば眠るようにプリセットされている。だから、こんなおかしな状況になっても、睡魔はきちんと襲ってくるのだ。
360:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:40:28.27 ID:YuPhG13q0
「あのときのものすごく申し訳なさそうな態度は嘘だったのですか?」
「そうはならんだろ……」
「それなら、もっと相応しい態度があると思いません?」
「たとえば?」
「それを探すのはあなたの仕事です」
361:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:40:59.11 ID:YuPhG13q0
「……信頼を裏切る形になったのは悪かったと思ってるよ」
「じゃあ、どうして続けたんです?」
「それは、その、一つ隠したらもう一つ隠さなくちゃいけなくなって、その後は雪だるま式に」
「……そうでもして続けたいくらい、あなたにとって良いこともあったのでは?」
「その質問、素直に答えるとどうなる?」
362:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:41:28.64 ID:YuPhG13q0
「よくもまあそんな口で嫌われたくなかったなんて言えましたね」
「ギリこんな口になる前の出来事だったろ」
「同じことですよ。私にとっては」
「違うと思う……いてて、分かったよそうだよ認めるよ」
363:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:42:03.58 ID:YuPhG13q0
「……そんなに」
「ん?」
「そんなに、良かったんですか?」
「…………」
「私の信用を裏切るなんて酷い選択をしても良いかなって思えるくらい、良かったんですか?」
364:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:42:42.22 ID:YuPhG13q0
「でも、結果的にはそういうことじゃないですか」
「……そうだな。そうだよ」
「…………あなたは、本当に酷い人です」
自覚はあるので問題ない。杜撰な管理を重ね続けた結果、こうして五月を盛大に傷つけてしまっている。そこに関してはもう疑いようもなく、否定のしようもない。
365:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:43:32.39 ID:YuPhG13q0
「この一日で、あなたのことがものすごく嫌いになりました」
「それくらい嫌われるだけの残りしろがあったことの方が驚きなんだけど」
「殺意が湧きました」
「……あの、さすがに命だけは」
366:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:44:16.96 ID:YuPhG13q0
「……ですが、あなたの教師としての手腕は否定できません。それは先ほど再確認してしまいました」
「残念ながら、そっちの手は抜けなかったもんで」
「不愉快です。すごく。この上なく」
「…………」
「もし、私にあなたなしでも自分の未来をどうこうできるだけの見通しがあれば、今すぐにでも三下り半を叩きつけられたのに」
367:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:44:44.66 ID:YuPhG13q0
「それは違うでしょう」
「いや、こればっかりは譲れないだろ」
「私たち姉妹を滅茶苦茶にしたうえで、責任の一つも取らずに逃げると?」
「ここで出てくる責任って単語は意味が重たすぎるんだよ……」
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