中野五月「あいまいでぃすたんす」
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402:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:07:25.30 ID:YuPhG13q0
甘ったるい呼びかけを無視するように手で耳を塞いだ。だが時すでに遅く、その声音がくわんくわんと、何度も頭の中を駆けずり回る。
確かいつだかに、一人でするだけだからとかいう謎の理屈で俺を巻き込んだ女子がいた。あのときの再来を思わせるこの状況に、俺はただただ震えることしか出来ない。頭が徐々に熱っぽくなっていくのが分かって、それを押し殺すために理性を総動員するほかにない。
そうやって必死に心の防衛ラインを構築している俺をあざ笑うかのように、伸びてきた五月の手が俺の唇に触れた。どういう意図かは分からないがそのまま隙間をこじ開けようとするのを直感で防ぎつつ、体側で這って距離を取ろうとする。だが、体勢が体勢なので思うようには前進できず、同じ場所で体を暴れさせているだけになる。
これは、良くない。非常にまずい。男子高校生として極めて健全な性欲を持った俺にとっては毒にしかなり得ない。今の五月を傍に置いておいてもろくなことにならないのは目に見えているので、ここはいっそ、この布団を抜け出してらいはの布団に潜り込むべきか。……いや、そんなことをしてもついてこられたら無意味か。ならいっそ、今晩だけでも公園で寝泊まりを……。
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