中野五月「あいまいでぃすたんす」
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412:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:13:18.05 ID:YuPhG13q0
やっぱり五月は涙目のまま、俺の問いかけを否定するように首をぶんぶんと横に振る。当人としても、まさかこれだけで達してしまったなどという事実が受け入れられないのだろう。けれど実情、彼女の体は明確な反応を示してきたし、今も俺の指には不規則な快楽のうねりが感触として付きまとってきている。
入念に弄りまわしたとは言えど、思いのほかに早い陥落だった。これだけで、五月がこういった行為に不慣れであることが看破できる。このまま攻め続けてもいいが失神でもされたらコトなので、一旦指を引き抜いて様子見に回った。
「大丈夫かお前?」
「……姉たちから得た経験値で私をいじめるのは楽しいですか?」
413:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:14:05.00 ID:YuPhG13q0
「あなたは私に負い目があるのですから、もっと思いやりを持ってください」
「でも、ぞくぞくするから中の方が良いってお前が……」
「あんなに焦らしてからじゃ遅いですよ!」
「じゃあ、どうして欲しいか言ってくれよ。注文通りに動くから」
「そ、それは、違います」
414:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:14:33.65 ID:YuPhG13q0
「じゃあなに、好き勝手して良いの?」
「言い方……」
「それ以外になんて言えと」
「もっと風情のある言葉とか……。今の状況を考えてくださいよ」
「男女が組み合ってるだけなのに風情も情緒もないだろ」
415:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:15:13.88 ID:YuPhG13q0
「…………すき」
なんて、おおよそ彼女らしくない言葉を告げるのだった。
誘導した俺も俺だが、まさか本当に言うとは思わなかった。そのせいで、照れたり気持ちが煽られたりするよりも驚きの方が勝ってしまって、二の句が継げなくなる。
416:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:15:56.21 ID:YuPhG13q0
「……絶対、男の趣味悪いですよね」
「それはお前の姉ちゃんたちにもまとめて刺さるからやめとけ」
「全部ひっくるめて言ってます。中野の血はダメ男好きの系譜です」
「言い切り過ぎだ」
「だって上杉君、ダメ男ですもん」
417:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:16:24.93 ID:YuPhG13q0
「でも、ここで黙ってしまうときっともっと恥ずかしくなるから、必死に言葉をつないでいるんです」
「綺麗な体してるよな」
「なんでこういうときに反応に困ること言うんですかあなたは!」
「肌白いし、柔らかいし」
「……お腹は、みんなよりもちょっとだけぷにぷにしてますよ」
418:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:16:56.81 ID:YuPhG13q0
「あとは、えと、なんでしょう」
「そんなに沈黙が嫌かよ」
「……変な声出しちゃったら目立つじゃないですか」
「じゃあ、なんだ。喋れない状況に陥れば万事解決するのか」
「……へ? あ……」
419:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:17:38.05 ID:YuPhG13q0
「ん……むっ、あぅ……」
会話から逃れるためにキスで封殺する手法はもはや十八番になってしまった。便利な手だからと乱用しすぎるのは良くないなと思ったが、そもそも本当に良くないのはそんなウルトラCを頻繁的に使用しなくてはならなくしている俺の生き方の方だった。どう考えてもそちらを根治させるのがスタートラインだ。
でもまあ、それは追い追い。いつも後回しにしているからこんなことになっているのだけれど、来るとこまできてしまった自覚はきちんと自分の中にあるので、今から慌てようが騒ごうが変わらない。五月に変な不満を残しっぱなしにする方が面倒そうだし……というのは言い訳か。俺はきっと、いつものように性欲に負けているだけなのだ。据え膳がそこにあったとして、食う食わないは結局自分の判断。だからこうして美味しくいただいてしまっている時点で、その責任を分担しようという思いは浅はかだ。
いっそ、全部背負ってしまった方が気が楽になるかもしれない。クズ路線を突き詰めるにしろ、中途半端なものを残したままだと気分が悪い。全員と関わりを持ったうえで、そこから一つ一つ清算していく。そういうやり方で、頑張るしかない。
420:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:18:10.19 ID:YuPhG13q0
「あっ、だめ、です……!」
この状況で良いも悪いもあったものか。そう開き直りながら、再び彼女の膣口をまさぐり始める。時間をおいたはずなのにむしろ湿り気は増していて、俺の中で高まりつつあった五月むっつり説がどんどん現実のものになろうとしている。触れた場所全てが焼けるような熱を持っていて、それがそのまま彼女が抱えていた期待値の証明だった。
興奮は脳の働きにも影響を及ぼすのか、五月から分泌される唾液の質が変わった確信を得た。甘く、粘り気のあるそれは、消化分解の用途以外の役割を果たそうとしている風にしか考えられない。
421:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 21:18:40.50 ID:YuPhG13q0
「あっ、あぁ……!」
ぱっくり開いた隙間にすかさず指をもう一本指し入れると、五月の反応が目に見えて変わった。全身にこもっていた力が抜けて、俺の手技に身を任せるように腕を抱き寄せようとしてくる。未知の感覚への悦びが、とうとう恐怖を上回ったらしい。
浮ついた腰を、俺の上半身で圧迫して押さえつける。余剰スペースがあると、快感が漏れなく伝わらなくなってしまう気がしたから。俺の予感はまあまあ当たりのようで、五月はその場で悶えながら、俺の二本の指を柔らかいヒダで掴んで離そうとしなくなった。ここまでくるとむっつりとかそういう次元ではないような気がする。
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