【モバマス】 和久井留美「富士そばには人生がある」
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22:1[sage saga]
2019/02/22(金) 12:58:14.56 ID:+K0KOsmIO

 今は食べることに集中しよう――切り替えて、コロッケに手をかける。


「……ッ」


 これは……。つゆを完全に吸って、くたくたを通り越しグダグダになったコロッケ。


(……これは、好きだわ)


 箸で掴んだ瞬間、砂のお城のようにホロリと崩れるコロッケ。崩れたそれを掴んで口に入れると、もはや油とつゆが主成分となった物体が口の中で溶ける。溶けてなくなる。
 そしてコロッケの中身――じゃがいもの味も残っていて。それが微かに口内を漂って消える。


「……ッ!」


 すかさずジョッキに口をつける。
 合う、ビールに合う……。ビール、飲まずにはいられない。


(もう一口といきたいけれど……)


 そこで、さっきの「ワイドショー」の記憶が蘇る。


(そう、まずはつゆを……)


 コロッケの油、いい具合に溶けているだろう。


(うん……! いけるわ……!)


 しょっぱいつゆに溶け込んだコロッケの油、コロッケの風味が口内を満たす。
 コロッケジュース――油と塩分、嫌いになる方が難しい。


(健康診断……? なにそれおいしいのかしら?)


 コロッケのうま味が溶け込んだつゆを飲み、二割がた残したところでストップ。






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