イケメン「……君が好きだ」美少女「……え?」男「やべぇ変な玩具の音がとまんねぇ」
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249:1 ◆mUjz4FCa2c[sage saga]
2019/03/04(月) 13:52:23.04 ID:RAx5H3LO0
けれども、
いくら世界が拒もうとも、
時は過ぎるし季節は必ず巡る。

そうなるように、
世界は出来ているのだ。

帰路についた時に男は、
途中にあった花屋の店先で、
ミモザの花が売られている事に気づいた。

ミモザの花は春を訪れを知らせる花だ。
アカシアの花。


男「もうそんな季節か……」

店員女「……ん? お兄さんモミザに興味があるの?」

男「いやミモザの日が近いなと思って……」

店員女「ありゃー珍しい。
    知ってるんだそれ。
    私は花扱ってるから知ってるけど、
    日本じゃ全然知ってる人がいない日だよそれー」

男「ふーん……」

店員女「そもそも春の花は日本じゃ桜だしね……。
    
    ……で、ミモザ買うの?
    香りも良いんだよミモザは」スンスン

男「知ってる。
  香水にも使われてるしな。
  ……そうだな、それじゃあ一束貰おう」

店員女「ありあとーございまーす」


それから、
てきぱきと包装されたモミザを受け取ると、
男は再びゆっくりと歩き出す。


男「さて……」


日ごろの感謝を込めて贈る花。
誰に渡すかは、もう決めている。

今日は正社員女の両親と会い、
本人の死に顔とも会った。
釈然としない気持ちは少し残るものの、
男は今の自分の気持ちには、
少しだけ向き合えた気がしていた。

そしてそれはきっと、
あの女のお陰に違いは無い。

――気持ちを整理して、次に進んだ方が良い。

その言葉に後押しされたから、
足を運べて、それが出来て、
だからこそ男は思う。

――花を贈ろう。
――感謝を込めて。


ちらちらと降り始めていた雪は、
良く見れば宙で溶けてしまったり、
路面や建物に触れて溶けている。

そう……世界がいくら拒もうと。
春は必ず訪れる。



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