6:名無しNIPPER[saga]
2019/03/03(日) 00:12:55.58 ID:RK4J1rVs0
◇
「おーい。誰かいるのか?」
ドアを開けて、スーツ姿の男性が入ってくる。私の担当プロデューサーだった。
「なんだ、マキノか。またこんなところで……諜報とやらも大概にしろよ?」
背後から声がかかる。良かった。気づかれてないみたい。できる限り平静を装って、慌てて取り繕う。
「あ、あら……別に構わないでしょう? 私は知りたいものを知ろうとしているだけで、誰にも迷惑はかけていないわ」
「そういう問題じゃ……ん? マキノ、お前どうした。息が荒いぞ。体調悪いのか」
まずい。隠しきれていない。
「そ、そうかしら……言われてみれば少し熱っぽい気もするわ……今日はもう帰るわね」
そう言い残して、速やかに上着を羽織って部屋から飛び出した。
後ろから何か聞こえた気もするけど、これ以上ボロを出す訳にはいかないわ。
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