R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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148:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/04/30(火) 18:58:05.09 ID:Ro23D7sj0

セックスのひと時からしばらくして―

ヒナトは気持ちが落ち着いた後、手渡されていた小切手に金額を書き込んでいた。

これでVIPルームに囚われた女性はここから解放されるはずである。

クチナは初めてのセックスで心身ともに疲労したためか、今は安らかに寝息を立てている。

ここの従業員から聞いた話だと、一仕事終えた女性は解放される際に記憶を一部封じられるのだそうだ。

おそらくクチナもここで彼と体を重ねたことを忘れてしまうのだろう。

「先輩からすれば会わなかったことになるのか…」

ヒナトは寂し気に小さく呟いた。

このままクチナと別れてしまうのは辛いが、それでも彼女に拒絶されたことで彼の中で何かが変わっていた。

自分と彼女は違う道を歩んでいるのだと、割り切ることができた。

教団にいる限り恐怖の日々は続くのかもしれないが、それでもほんの少しは…立ち向かう勇気のようなものが生まれたような気がしていた。

「先輩の…やらなければならないことって、なんだったんだろうな」

なんとなくだが、彼女がタワーにいることと無関係ではないのだろうと彼は思った。

「うう…ん」

ごろりと転がった拍子に掛け布団がめくれて、あられもない姿を晒してしまうクチナ。

「…やれやれ。最後まで先輩はこの調子か」

このまま彼女が眠っている間に出て行くつもりだったのだが…

苦笑しつつ、布団を直そうとヒナトは横たわるクチナに近づいた。その時だった。

ぞくっ…

強烈な悪寒がヒナトの身体を走り抜けた。

全身が硬直し、冷や汗が噴き出してくる。

「なんだ…今の…」

周囲に冷気が立ち込めているかのように、ヒナトは身体を震わせた。

そして次の瞬間、自分の右腕が…自分の意思とは関係なくなんらかの『印』を結んでいることに気づき、またも彼は驚愕する。

「なんっ…だ!? 手が、勝手に…!」

強烈な何らかの意思が自分の身体をあやつり、動かしている!

混乱しつつ必死に抗おうとするヒナトだったが抵抗空しく、彼の右の手のひらは露わになったクチナの下腹部に手をかざしていた。

(先輩…! 先輩に何をしようと…)

かざした手のひらが熱くなり、同時にクチナの下腹部に薄く桃色に輝く紋様が浮かび上がった。

(こ、これは…『刻印術』!? 何者だ!? 俺の腕を使ってこんな…!)

刻印術。

祝詞と同様、信徒たちを統率するために使う神官の技術の一つである。

今クチナの下腹部に定着しつつある刻印はいわゆる『淫紋』と呼ばれる、他者の性欲に反応して強い発情を促す効果をもつ刻印である。

ある種の儀式の際に刻まれる刻印なのだが…


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