R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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150:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/04/30(火) 19:02:30.79 ID:Ro23D7sj0


あの裏切りの日から数年後のこと。

目の見えぬ村人たちのため、ずっと彼らの為に尽くす生活を送ってきたクチナにそれは訪れた。

介護に疲れて眠るクチナの意識に…あれ以来聞くことのなかった『神の声』が…

神託が告げられたのだ。



『裏切りの魔女よ

 我が命に従え―

 さすれば 貴様と 
 
 貴様の周囲の者たちへの報いは 

 全て取り除かれよう―』
 


「従えば、救われるのですか」

意識が深い闇に囚われたまま、クチナは問いかける。

「あの時、光を失った村人たちの眼を…! 

元に戻してくれると 言うのですか!?」

かつて裏切ってしまった村人たちへの罪悪感がクチナの心を突き動かす。



『神託』を告げるものは否定も肯定もせず、語り続ける。



『海と大地の狭間の塔

 闇より生まれし大いなる力によりて魔窟と化す時。

 東方からきたる剣士

 銀の鍵の使い手

 そして金髪のレンジャーとともに塔を登れ。

 塔の頂きにて全ての運命(さだめ)を受け入れよ』



「それを私にやれと、おっしゃるのですね」

やはり返答はない。

だが声の主は知っている。

彼女に選択の余地など無いことを。

「―わかりました」

決意と覚悟を込めて、クチナは了承する。

「やってみせます…でも…貴方のためなんかじゃない!!私は村のみんなのために全てをかける!」

目の前に広がる絶望的な深い闇に向かってクチナが叫ぶ。

「たとえ新たに誰かを裏切ることになっても…! 村人だけは…私が不幸にしてしまった村人たちだけは、絶対に救ってみせる!」

闇の向こうで何かがほくそ笑んだような気配がした。

全ては己の手のひらの上だと言わんばかりに―。




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