R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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151:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/04/30(火) 19:05:07.33 ID:Ro23D7sj0


そしてクチナはタワーに挑む。

それは教団の為ではなく。

神の為でもない。

彼女の目的は自分の罪を清算すること。

自分の判断のために光を失い絶望した村人たちを救うことだ。

例え、神の指令を完遂することで新たな罪を背負うことになるとしても。

クチナは前に進み続けるしかない。



クチナは思う。

(いつか村人たちを救うことができたならば…その時こそ私は決着をつけよう。

二度と神の言いなりになることのないように。

私が二度と、誰も裏切ることのないように―)





薄暗いVIPルームの中で、ヒナトは意識を取り戻していた。

全てを見た彼はワナワナと身体を震わせている。

「あ…ああ…先輩、クチナ先輩、貴方は…!」

いつの間にかクチナも『何者か』の支配から放たれ、再び布団に倒れ込んで寝息を立てている。

「あ…あなたは、運命から逃れたわけじゃなかった…! まだ戦っている…こんな、恐ろしい運命を相手に…!」

ヒナトは祈りたかった。

なおも絶望的な運命に立ち向かおうとするクチナの為に。

新たな罪を背負ってでも歩き続ける魔女の為に。



(でも…俺は誰に祈ればいいんだ。誰が先輩をこの運命から…救ってくれるんだ…!)

暗い闇に閉ざされた部屋の中で、安らかな寝息を立てる彼女を見つめながら。

ヒナトは涙を流すことしかできなかった。


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