R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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152:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/04/30(火) 19:09:16.34 ID:Ro23D7sj0


そろそろファンタズマの街が薄暗くなってきたころ。

アリスはおきつね堂の前でぼうっと佇んでいた。

「あっ…クチナ」

ようやく待ち人がふらふらと店の中から出てきたので、アリスはほっと息をついた。

「クチナ、いままでどこにいたの」

「え…あ…アリス。あれ? そういえば私、何をしてたのかしら…」

記憶を辿ろうとしてもなぜか頭の中に靄がかかったようにはっきりと思い出すことができない。

はっきりしているのはクチナの手に先ほど購入した福袋が掴まれていることくらいだ。

「確かこれを買って、お会計を済ませて…あれ?」

「…なんだかわたしも いままでなにをしてたか よくおぼえてないんだけど」

お互い頭の上にハテナマークを浮かべて首をかしげる2人。

「おもいだせないね。 とりあえず やどやにもどろ」

そう言って、アリスがクチナの手を握る。

「アリス」

ぼそりと呟くような小さな呼びかけに、アリスは振り向いた。

「ごめん…ごめんね」

声の主は何故か涙声で…ごめん、の言葉を繰り返す。

「クチナ、ないてるの?」

理由は判らないが…

仲間に対して押し込めていた罪悪感が、急に噴き出してきたようだった。

閉ざされた瞼の端から涙がこぼれて止まらない。

(ごめん、みんな。私はこの先みんなをもっと酷い目に合わせてしまうかもしれない)

心の中で、仲間たちに謝罪を続ける。

己のエゴに付き合わせてしまっている仲間たちに。

(いつか、償わせて。私の運命が全て決着したその時に―)

深い深い闇に囚われたまま―

クチナの贖罪の旅はこれからも続くのだった。





おまけ ?

「あれ…なんだろ、これ」

宿に戻ったアリスは、自分のポーチに小さな紙切れが入っていることに気が付いた。

紙切れにはこう書いてある



『ゆずさまは あぶらあげに よわい』

と…



「ゆずさまって…だれ?」

意味の分からないメモ書きに、また首をかしげるアリスであった。



ラビットガール「ふふふ…」


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