17:名無しNIPPER[saga]
2019/03/21(木) 00:07:09.89 ID:fY6xJLd/0
「おはよう…ございます…」
伏し目がちに挨拶をしてきたのは、第三のメイド、常盤緑。
――とは遠縁の親戚という関係で、両親が事故死したのを知った――の父親が、メイドとして迎え入れた。
その経緯上、――とは親密とは言えない関係で、未だに遠慮されている。
「お仕事…ですか…?」
水差しを片手に持ったまま問う緑。
――は首を横に振り、ただ働いているところを見ていただけだ、と伝える。
「し、失礼しました…!」
何度も頭を下げ、緑は自室へ戻っていった。
おそらく、花瓶に水を継ぎ足しに行ったのだろう。
「緑ちゃん…仲良くしたいんだけどなぁ…」
暗い表情で呟くつばさに同調し、――も頷く。
こればっかりは、どうしようもない問題なのかもしれない。
天涯孤独の身になること。それの齎す恐怖や不安は、二人には分からない。
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