七草はづき「夢の中でイってみたいと思いませんか」
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3: ◆OBrG.Nd2vU[sage]
2019/04/12(金) 22:19:44.17 ID:Ea+v76+f0
「プロデューサーさん、どうかされました?」
「ああ、いえ……社長大丈夫かなって」
じっと考え込んでいた俺を不思議そうな顔で覗き込むはづきさん。
社長のことは正直言って全く心配していなかったのだが、ちょうどいい話題にはなった。
「普段は飲んでもシャキッとされてる方なので意外でした。あんなになるまで飲まれるなんて……はづきさんと一緒だったのがよほど嬉しかったんでしょうね」
「ホント、たまたま予定が合って良かったです♪ なかなか潰れてくれないので焦りました〜社長はやっぱり甘くないですね♪」
「……はい? 今……なんと?」
何か不穏な事を言ったような気がする。気のせいかな?
「『社長はやっぱり甘くない』?」
「その前です」
「『なかなか潰れてくれないので焦りました〜』……だって……」
はづきさんの左手の小指がそっと俺の右手の小指に触れた。
ほんの僅かな接触から伝わった熱が一瞬で全身を駆け巡り、理性の鎧を歪ませるほどに体温を上昇させる。
「プロデューサーさんと、二人きりになれないじゃないですか……」
艶っぽい唇から囁かれた彼女の思わぬ言葉にドキリとした。
酒を飲んでいるのに妙に喉が渇く。
いつもと違った妖艶さを漂わせる同僚の惑わすような瞳に吸い込まれてしまいそうだ。
自身の精神耐久度に危うさを感じ、俺は情けなく目を逸らして魔性の視線から逃れた。
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