七草はづき「夢の中でイってみたいと思いませんか」
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97: ◆OBrG.Nd2vU[sage]
2019/04/30(火) 22:14:31.90 ID:sFKDE8mA0
「プロデューサーさん!? 血が……!」
悲鳴に近いはづきさんの声。
ハッと気づくと胸元にポタポタと真っ赤な涎が垂れていた。大きく息を吐いて、指先で下唇に触れると刺すような痛みが襲いかかった。どうやら射精に耐えるために無意識に下唇を噛んでいたらしい。自慢の歯は粘膜になかなか深い溝を作ったようでどんどん血が溢れてきて止まらない。
人生の中でここまで間抜けなエピソードもないだろう。好きな女性の前で無様すぎる。
だが、間抜けなりに示したい本気があった。無様なりに通したい意地があった。
もう少しやり方があっただろうけど、状況を作ったのは俺自身だ。
今日だけの話じゃない。あの夜に、初めてはづきさんと愛し合った夜に『夢の中』に甘んじた結果だ。
あの時点で『現実』を直視すれば、格好は付けられたかもしれない。失望されなかったかもしれない。
「バカな人……そんなに痛そうなのにこっちはギンギンじゃないですか」
俺の顔を覗き込んでいたはづきさんが呆れた顔で肉棒を撫でる。
流血しても、精神的に落ち込んでも、屹立したままなんて間抜けっぷりに拍車をかけているようなものだ。乾いた笑いしか漏れてこない。
「ははっ……」
「でも、好きなんです♪」
そう言うと、はづきさんが血が溢れ続ける下唇に舌を這わせ始めた。血を拭き取るように粘膜のガーゼが傷を撫でる。ひりついた痛みと共に優しい温もりを感じずにはいられなかった。
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