115: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/18(木) 21:17:26.27 ID:Q0QPY3q8O
大洗側は大きく混乱していた。隊長車が撃破されたため命令が途絶え、なんとか個々が戦っている状態だ。私から話しかけても返事がくる車輌はない
「西住ちゃん!」
急に会長さんから無線が入る
「会長さん、大丈夫ですか!お怪我は!」
「それはいいんだ。全員問題ない。それよりこっからの指揮は西住ちゃんが採ってくれ」
「えっ?ちょっ……」
「頼んだよ。負けたら祭りでチームごとあんこう踊りやってもらうから!」
急ぎ目に、しかし耳に残る声が駆け抜けた
「えっ?あんこう踊り……切れちゃった」
沙織さんが声を震わせて振り向く
「み、みぽりん?い、今何て言った?」
「会長さんが指揮は私に任せることにして、負けたらうちのチームごとあんこう踊り?というのをやれって」
「あんこう踊り!あれ踊ったらお嫁に行けない!」
沙織さんが頭を抱える
何なのだそれは?
「絶対ネットで晒し者にされます」
優花里さんも同調する
「よくわからないですけど……そんな酷い踊りなのでしょうか?」
「勝とうよ!勝てばいいんでしょ!」
「そうですね。試合ですから負けるわけにはいきません」
「そうですね、やりましょう。西住殿!」
「やるしか無いぞ、西住さん」
皆がこちらに勝利を求め呼び掛けてくる。
本当にあんこう踊りとは何ものか。少なくともこうやって絶望の淵から戦意高揚に繋げられるだけの力は持つようだが
いや、そんなこと考える場合ではないな。隊長、副隊長両名が失われた今、やる他ない。
皆で勝ちを掴みに行こうか
「……分かりました。どこまで戦えるか分かりませんが、できる限りのことはやりましょう」
力強く息を吸い込み、私のかつての心を呼び起そうとする。勝ちへの絶対的な希求を
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