130: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/21(日) 21:08:11.15 ID:5cHyLcvM0
「あ、えっと……一つ疑問があるのですが、宜しいでしょうか?」
軽く手を挙げて顔をダージリンさんの方へ戻した。初めて話した人にこちらから声を掛けることが出来たことは、後になってから驚きをもたらした
「ええ、簡単なものなら」
「あ、ありがとうございます。本日の試合、あのクルセイダーの投入時間から貴女方は我々をそれ以前に見つけていた。つまりIV号を除く残り8輌があの場所にいたことを知っていたはずです。
なら何故そのまま両端を塞いで叩かなかったのです?クルセイダーを先に投入しなければ我々はまともな手を打てずに全滅し、貴女方もこの試合ほどの被害は出なかったでしょう。そしてその程度のことに貴女が気付かなかったとは思えません。少なくとも、もう少し楽に勝てたはず
宜しければ何故そうしなかったのか教えて頂けますでしょうか」
ダージリンさんは手に持っていたカップを少し傾けてから微笑んだ
「簡単な話ですわ。あの程度の作戦、貴女が立てるとは思えませんもの」
「……と仰いますと?」
「貴女と正面から戦ってみたかった、というのは理由として不足かしら?」
「……率直に申し上げますと、ここの戦車道部隊はそこまで優秀ではありませんし、外部にもそのように認知されているでしょう。
そこにグロリアーナが練習試合とはいえ負けた、若しくは戦況が拮抗したとなれば、グロリアーナにおける貴女の立場は悪化するでしょう。
それは貴女が望む所ではない。それでもこの試合で最善の勝ち方を狙わないのですか?」
「試合前に申し上げたでしょう?我々は野蛮な戦いには身を染めませんの。軟式戦車道においては勝ちが全てではありませんわ。それくらい学院も学院長殿下も承知済みです。
それに私は仮に一騎打ちになっても負ける気はありませんから」
話には幾らか納得出来たが、流石に私に対して油断し過ぎだ。ひとつ釘を刺しといてやろう
「なに、次があるなら私が勝ちます。そういうことなら私も安心して戦えますよ」
「あら、それは楽しみにしておりますわ」
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