【ガルパン】 不死の感情
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280: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:06:27.04 ID:R1acvM7T0


「西住ちゃん」

2人の論争を聞いていた会長さんが身を背もたれから起こし、真っ直ぐ目を見つめてくる。纏う雰囲気は以前感じたことがあるものだった

「生き残った者はどうなる?」

「えっ?」

「西住ちゃんが今までにどんな経験をしてきたかは知ってる。それから逃げたくなるのも分からなくはない。
でもこの降伏案を受け入れて、西住ちゃんが殺されたら、他の人はどうなると思う?」

知らないわけがない

「それは西住ちゃんが一番よく分かっていると思う。その後悔に一生苛まれることになるのさ、下手したら死ぬよりも辛いくらい。
"本当に西住ちゃんを死なせてまで生きてていいのか"ってね」

頭の中で何人もの顔が浮かんでは消えていく。そして会長さんの出してきた問いは、私の胸の中でいつでも渦巻いていたもの

「西住ちゃんは黒森峰の時のそれに今も苦しんでいると思う。私達は最初バレー部がやられた時は不謹慎だけど
"自分じゃなくてよかった"
と思えた。それは自分自身もそうなりえたからさ。
しかし今回は違う。私はアンツィオ、もしくは黒森峰が西住ちゃんを結果的に殺すと思っている。恐らく九死一生位、もっと悪いレートかもしれないわけさ。しかもそれを他人が変わることはできない。
それを送り出してしまったら皆が平穏を取り戻したあと、平穏であればあるほど苦しめられるのさ。自分の決断と責任に、死ぬまで。西住ちゃんが死ねばそれでおしまい、なんて単純な人間はいないよ。
これ以上一生苦しめられる人を増やしたくはないんだ。頼む」




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