315: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:50:08.84 ID:JL0eVoU70
ここでトーンを落とす。完璧な人間にトップは務まらない
「と、まぁここまで格好付けたことを言った訳だが、この中には絶対に生き残りたい、と思う者もいるだろう。そう思うこと自体を否定することは出来ない。
それに大洗と戦う理由に私の西住流における個人的感情が絡んでない、と言えば嘘になる。だから今この場で大洗に降伏したい、と思う者がいても構わない。今ならまだ許されるだろう。逆に試合が始まれば、我々は絶対に許されまい。
ここから去っても私は非難しない。残る者が非難することも許さない。そうしたい者はいないか?」
戦車から降りて、一人一人の顔を眺めながら戦車の周りを回る。だが皆私の顔をはっきりと見つめ返し、動こうとする者はいない
「……いないのか」
「ドゥーチェ!」
集団から一人、私の名を叫ぶ者がいた
「アマレット……」
「こんな時に何言い出すんっすか!我々は黒服隊員!その青年団の一員として、ドゥーチェを守る為に、アンツィオを守る為に戦うって誓ってるじゃないですか!」
「いや……そうだが……な」
「そうですよ!ドゥーチェは戦いなさるおつもりなのでしょう!だったら逃げるなんて出来るわけないじゃないですか!」
「ジェラート……」
「そうだ!ここにはドゥーチェを地獄に送りながら、のうのうと天国に行こうとする者なんていやしませんよ!地獄の果てまでお伴します、ドゥーチェ!」
「パネトーネ……」
「ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」
再びの連呼が周囲を包む。それに何も出来なかった私は、何らかの合図があったのかそれがサッと静寂に帰した時も、ただ狼狽えるだけだった
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