378: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:18:16.78 ID:KU5Yllnf0
「ひっ!」
隣にいた優花里さんが竦みあがる。銃弾は右に広がる農場の1番奥にいた牛の胴を見事に撃ち抜いたらしく、横にバタンと倒れ、周りの牛が散り散りになっていた。銃声の元はアリクイさんチームだ。窓は少し開かれ、ねこにゃーの持つモシン、ナガンが煙を昇らせる
「おー、さすがねこにゃー。キルデス80%は伊達じゃないなり」
「芋スナキャンプ野郎と罵られても全くブレない不動心!」
ももがーさんとぴよたんさんが口々に褒める。ねこにゃーさんは反応する事なく黙々と薬莢を排出する。ふむ、距離は540m、揺れる車輌の中から当てるとは、なかなかの技術だな
「な、何をしているでありますか!牛は農家の大事な財産でありますよ!」
優花里さんは後ろを向き注意するが、ねこにゃーさんはただじっと外の次の目標に狙いを定め、他の2人は気怠げにこちらを向いた
「うるさいなり、ウチら明日死ぬかもしれないんだから少しくらい羽目外してもいいなり」
「てゆーか、秋山さん副隊長どころか車長でも何でもないのに仕切りすぎっちゃ」
「あ、いえ、そんなつもりじゃ……」
優花里さんは押し黙るしかできなかった
「に、西住殿!幾ら何でも食べるわけでもないのに人の牛を撃つなんてあんまりであります!注意をなさってください!」
「これから見たこともない人を撃つのにですか?」
「え……」
「照準はあっているようですので、弾の無駄はしないように」
少し大きめの声でそう通告すると、力の抜けて背もたれに寄りかかった彼女を見て再び外を向いた。先ほどの牛は最早視界の彼方である。その後銃声はなかったが、何か不穏な空気は終わる気配が無かった
いや情報をくれたことは認めつつ、これ以上撃たないようにとは注意したと思うんだけどなぁ
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