419: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/26(木) 21:02:36.48 ID:d3dmTuuHO
「に、西住さん!親分は大丈夫なんですか!」
「……麻子さん、会長さん、ちょっとよろしいですか?」
人の力を借りよう
「どうした?こっちの作業中断していいのかい?」
「……お銀さんの症状、私だけは判断がつきません。手伝いをお願いします」
「……分かった」
「まぁ、私に分かるかは分からないけどな。私は医者じゃないし」
そうだ。これもある意味逃げだ。彼女らとの合同の判断、という名目で最悪のケースの責任を分け合おうとする手段に過ぎない
麻子さんと会長さんはラムさんが抱えていた左足の外側の傷をじっと眺めていた。時々小言で話しているのは、こちらには聞こえない
「西住殿!ぬるま湯はこのくらいでいいでありますか?」
優花里さんが桶らしきものに湯気の立つお湯を張って持ってきた。さわるとまだ夏の水風呂もどきくらいでしかない。ここまで寒い環境に居続けると、温度感覚も狂うものなのかもしれない
「まだです。もう一個焼きレンガを投入してください!あとはこちらにもってくるときも一つ持ってくるように!この天気じゃすぐに冷めます!」
「了解です!」
すぐに立ち去った優花里さんに気を払う余裕はない。お銀さんの顔を覗き込む。息も浅い
「……西住さん……」
「はい」
「ムラカミと……フリントは……」
「……あちらに」
嘘をつく必要は感じられなかった。黒い袋が3つ。そのうち2つだと指でさっと示す
「……そうか。だよなぁ、こんな寒空の下に偵察か出撃以外で外出する奴はいないよなぁ……」
「ライフルで狙撃されました。私の警戒と管理不足です。お仲間を……申し訳ありません」
「……管理してたら、止められたのかい?」
「私には……そうは見えないけどね……装備も変わってたし……こちらには……手も足も出ない話さ……こんなことは言いたくないし……実際に手足が伸びるわけじゃない……がね」
心なしか顔が赤くなっているように見える
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