418: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/26(木) 21:00:40.75 ID:d3dmTuuHO
「園さんは……死んだ」
「そう……ですか」
言葉は絶え絶えだ。まぁ、片方がこうなっていてまだ戻らないもう片方がこれより状態が良いとは考えづらかったし、重大な驚きではなかった
「急に立ち止まって頭を抱えたから……何事か……って思って背負って連れてこうとしてたら……急に……背中の方から……パキッて……何かが割れる音がして……喉から漏れ出るような呻き声が……」
「……そしたら死んでいた、と」
頭蓋骨損傷あたりか……死体がないから断定はできないが
「……そうらしい。人って……ああやって死ぬんだな……私は……ああはなりたくない」
何故か彼女の顔には笑みが見える
「とりあえず服をかけとくぞ!」
「ジッパーで開けるものをどんどんお願いします!2枚か3枚入れたところで、焼く時間が短めのレンガを入れます!」
「服は溶けないかい?」
「それは大丈夫なようにします。あとは乾いた布で包んだものを4つほど、末端を温めます!」
「……に、西住隊長……」
背後にて彼女の靴を脱がせていたらしいラムさんが体の芯が震えるような声を届けてきた。彼女の手にある靴には側面に大きく傷が付いており、傷からラムさんの服を見せる
「ケガ……」
「帰りにな……まだ園さんが死んでいると知らなくて……背負って歩いていた時に……な、雪の下に埋まっていたらしい木の枝を……思いっきり踏んでしまってな……
底は抜けないと思っていたが……まさか側面がガリッと削れちまうとはね……」
まずい。彼女の足は靴下同様赤く染まって膨れ上がっていた。おまけに傷のある一部は少し黒ずんでもきている
明らかに凍傷だ。医学の知識は私にはないが、これくらいは予想がつく
「……さっきまでは……疼くような感じがしていたんだが……もう……痛いだけ……だ……」
それもかなりの重症だと思われるが……果たしてぬるま湯につけて効くものか……
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