426: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/26(木) 21:10:25.69 ID:d3dmTuuHO
私は側にあった、冷たくなりつつある桶の水で手を濯ぎ、素早くハンカチで拭った。そのまま手に取った銃を両手で構え、彼女の頭へ向ける
肩から腕、そして照星から先は確実に照準を定めていた
「……ははっ……こんなちっぽけな……もので……本当に……死んでしまうとはね……」
彼女と目が合った。いや、正面から私が構えているのだから、合うのは普通だ
だがその時、手から力を抜こうとする外圧が、背中全体を駆け巡った。思わず銃口を下げる。違う。彼女は受け入れている。そして私に委ねている。あの時とは違う。違うんだ
「……西住ちゃん?なんなら」
「いえ、私がやります」
この苦を生涯の中で味わうのは、私だけでいい
「お銀さん、目を閉じて頂けますか?」
「……お安い……御用さ」
よし、黒い焦点は消えた。これで撃てる。
一呼吸置いてから両手で彼女の正面、脳味噌を確実に1発で貫けるように構えた
「……結局……役立てなかったなぁ……」
最期の言葉は聞かなかったことにした
この銃にはサイレンサーなんて高性能なものは付いてない。すぐに周りの者に結果は知れ渡った
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