441: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/10(木) 20:57:41.62 ID:nCryEuB7O
先頭からIII突、B1bis、ポルシェティーガー、3式、IV号、ヘッツァーが高台の稜線の裏側を目指して上昇していた。不意に聞こえる風を切る音、そしてその弾はヘッツァーの近くに着弾した。凄まじい爆風が辺りの雪を吹き飛ばす。ヘッツァーが爆風でかなりずれる
「カメさんチーム!大丈夫ですか?」
揺れが収まる前に、西住ちゃんからの無線が聞こえてくる
「小山、かーしま、無事かぁ?」
「は、はい……頭ぶつけましたが……すごい揺れでしたね……」
かーしまは無事。小山もこっちを向いてきた
「ん……なんとか3人とも無事だよ」
「よかった……ではそのまま上に登っってください」
「了解」
しかしヘッツァーは上には登れなかった
「あれっ?あれっ!」
小山がレバーを引くが車輌は右に回転を始める。前に進まない
「履帯外れたね、こりゃ。元が38tだし、38tは外れやすいからね……」
「カメさんチーム?」
西住ちゃんがIV号を止めさせ、キューポラから身を乗り出しているんだろう。枠に当たったような音が混じる
さて、履帯が外れたとなると、留まるか直すかしかない。だが私たちの後ろには高々と上がる雪煙が控えている。外で悠長に直す時間はどう考えてもない
車輌の放棄。それはない。この75ミリをプラウダに向けない。それは大洗の放棄と同義である
ここからは動けない。されど攻撃するしかない。そしてかーしまに砲は預けられない
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