503: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/17(木) 20:40:52.11 ID:zgNk9AA8O
友情、ねぇ。ついこの前までそれを否定するようにされてきた、というのに、今はその言葉を聞いて、言いようのない安心に包まれている
「育んだ友情……」
「ええ、それは簡単には崩れません。以前がどうであれ、今の西住殿は我々の友達であります」
先ほどと距離は同じ。されど顔から赤みは抜け、真剣な眼差しのみがこちらに突き刺さる。そうか……彼女に話したのは正解だな
「やっと……果実が実りましたか……」
向こうはこの言葉に納得いかないようだが、自分で納得しているから問題ない
純粋な、果実が実った。今まで花が咲いたことはあった。しかし実る前に相手が亡くなったり、花を咲かせた目的が西住流に対するもので純粋でなかったりと様々だった。全く運がなく、境遇が最悪だ。自分への後ろめたさもあり、実らせることを躊躇っていたのかもしれない
大きく深呼吸した
「……今の話を聞いてそれ程言ってくれるなら、信じるしかない……ね」
「ありがとうごさいます」
「だったら、その友情が長く続くよう頑張りましょう」
「そうでありますね……」
長く続く。それは明日までかもしれない
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