516: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/21(月) 23:32:13.21 ID:YuTUMZY30
「そんな……」
「決勝でも西住隊長の指揮がないなんて……」
それがないのである。この不安は私では止められない
「相手は部隊戦術なら姉をも上回るとさえ言われるあのみほ元副隊長」
冷や汗を流しながら顔を見合わせ続ける
「硬式の実績は相手の隊長が明らかに格上 上……」
「クッ!」
流石に聞き流せず、その者を睨みつけようとした。しかしすぐに思い直す。あいつと私では格が遥かに違う。それは確かだ
出場した試合はあいつが1年生から合計7試合、私はこの大会が硬式初出場で、出場した試合は準決勝の参戦を含めて3回、そのうち1回がほとんど戦闘なく飛行機で逃亡しやがった知波単戦であるため、実質2回である
いや、そのうち1度もヨーグルトが協定通り降伏し、こちらも捕らえておく意味もないので解放した。彼らの捕虜の中にはグロリアーナもいたが、上から彼らも解放するように言われ、あの紅茶中毒患者どもを解放するのは若干癪だが解放した
つまり実戦経験1回、あの大洗への参戦のみだ。そしてここにいる者の多くも、経験は同様である
「エリカさんの指揮で西住流に勝てるの……」
しかも黒森峰は7月の大会、プラウダ戦で硬式経験者を失いつつある。その為今回の試合に参加する者には初出場の者が多い。数や火力で学園は勝っても、殺られたら自分達は終わり。その恐怖を揉み消せていない者たちばかりなのだ
その点では今回の大洗にさえ劣るやもしれない
?一列に不安が連なる。緊張の面持ちどころではなく悲愴感で溢れている。しかし1人だけそうでない者がいる。赤星小梅だ
中学の頃から精鋭に所属した学年でも有数の実力者であり、あいつ以外に昨年の軟式大会の選抜戦車隊の車長に選ばれた唯一の人物である。そう、本来であれば私の学年であいつの補佐をするべきだったのは、その時予備車輌車長だった私ではなく彼女なのだ
ではなぜ私か。一つは精鋭が虐殺されたこと。これにより一つ上の世代で隊長を務められる人がいなくなったから。もう一つは彼女、小梅が黒森峰での軟式での10連覇を妨げたもう1人、とされているからだ
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