530: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/24(木) 20:51:35.48 ID:EGYyJA4LO
「……に、西住。正気か?」
「はい。私は至って正気です」
無線越しで初めて作戦を伝えられた各車長の中で、一番早く言い返したのは河嶋隊長である。そういうのももっともな作戦だ。正気と答えたが、勝ちに囚われまともではないのかもしれん
「……しかし、本当に可能なのですか?私にはとてもそうは思えません」
その次はエルヴィンさん。確かにスターリングラードと維持とどっちが難しいか、となればどっこいどっこいだろうな
「……なんとも言えません。しかし会場内で戦うよりかはまだ勝ち目が見えます。会場内は向こうも知り尽くしてますし、何より黒森峰の戦術に合うよう平地を軸に設計された敷地です。ここでの勝ち目はありません
それよりは向こうも慣れない黒森峰市街地を戦場にするべきかと」
「万一脱出出来たとしても、自衛隊に追撃されるということは無いのか?戦車の質、練度共にどう考えても勝ち目はないだろう。秋山と松本も言っていたが……」
「いえ。硬式戦での暗黙の了解として、もし包囲網を突破したら会場を脱出したチームが行き着く先まで拡大する、というものがあります」
「無茶苦茶だな。日本全国どこでもありじゃないか」
「全くそうだとは思いますが、ずっと走っていると燃料切れを起こして動けなくなるので、一応範囲は制御可能、というところではないでしょうか。今回はこれに賭けます。私自身、本当に見るのは初めてですけれど」
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