545: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:47:46.62 ID:cH77cM4bO
大洗戦車隊は北西の方にある市街地に向かい、草地の丘陵を越えて行く。しかし後ろのポルシェティーガーが他の3輌に比べ大きく遅れを取っている。元からそこまでスピードを重視している車輌ではないが、坂道でもないのに遅れが大きすぎる
「沙織さん、ポルシェティーガーが遅れているようです。何が起きたのか聞いてみてください」
「分かった。こちらあんこう、レオポンさんチーム、異常ありませんか?」
返事がない。しかし後ろにいるポルシェティーガーは停止はしてない。暫くして、やっと無線が繋がったらしい
「え?ナカジマ、さん?」
沙織さんの口調が少し変わった
「あ、カトラスさんかぁ……そっかそっか、入れ替わってたんだっけ。ところでナカジマさんに繋いでもらっていい?」
あの人そんなに声大きくないと思うけど、こういう時はきちんと話してくれるようだ
「エンジン修理中、って何があったんですか!」
とすこし安心しつつあった私の耳には、叫び声に近いものが入り込んできた。向こうの説明はそこそこ長く、沙織さんの微かな返事を挟んで、車内を緊張とエンジン音のみが包み込む
「止まるって……」
止まる?何が……
考える間も無く、ただでさえ蒸す車内なのに、さらに粘着質な汗がどんどん顔と背中を伝っていく
「と、とにかくみぽりんに繋ぐよ!」
沙織さんはすぐさまこちらに無線を繋げてきた。話し方と漏れた言葉から、尋常じゃない事態が予想される。尋常じゃない、それがどのようなことかは、いくつか候補が挙げられるが、どれか
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