549: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:51:28.13 ID:cH77cM4bO
「……私だけレオポンチームとしての本分を捨てろとは、酷いわがままもあるんですね」
ツチヤは悪態を吐きつつも、奥歯を噛みゆっくりと、されど確実に車輌を逆方面に向け始める
「……さて、カトラスさん。ツチヤを助けてやってくれ。こう見えてコイツはかなりの寂しがり屋でな、誰かが見守ってやんないと残るウチらも不安でしょうがない。それにもう……ここに通信手は必要ない」
「……そして、このチームの勝手は、このチームの人にしか分からない、と?」
「ああそうだ。それにお銀さんから言いつけられたこともあるんだろう?私たちは艦の上の人間だから、底のことはよく知らないさ。でもそれを真に伝えられるのは、貴女しかいないんじゃないかい?」
「……大したことは……それにあの場には西住さんや桃さんも……」
「ならあの2人を助けるために動いてくれ。私たちの、これまで戦った人たちも含めて、その意味を示すために」
小規模の半径を使って描かれた半円にて、重戦車はしっかりと黒森峰の想定を捉える位置で停止した
「……無駄にはしたくないだろう」
「……わかった」
「そう言ってくれると助かる」
視線を外し、目を細めながらそうこぼすと、レバーから手を外した人を見定めた
「さあ、ツチヤ。これがお前のレオポンへの最後の奉公だ。トンプソンはくれてやるよ。自動車部を、大洗を頼んだよ」
ツチヤはトンプソンM1を掴み、無言で振り返ることなくキューポラから身を乗り出した。それに続く形でカトラスも外に出る
「……ありがとうございました」
そう言い残して機関部の上に降り立ち、先輩たちの背後に向け走り出した。そしてポルシェ101/1は共にその最期の力を出し切って、2度と動かぬ塊となった
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