574: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/03(日) 22:18:27.66 ID:SZXzOB5IO
どんよりとしていた雲に隙間が見える
「日が差してきたわね。天気も回復しそう」
手をかざし日光を遮りつつ天使の階段を眺める。やっとか。こんな天気じゃこちらの士気にも暗い影を落としかねなかったし、このぐらいがちょうどいい。しかし奴らも動かんな。流石に圧倒的な火力の前に死ぬ気はないらしい
だが動かなくてどうする?敵地の真ん中だ。補給だってまともにできやしない。食事も、水も、燃料も、寝床も、こちらには与えられる。此方が求めれば存分にだ
だがお前らはどうだ?刻一刻と減る燃料に奪った飯と水と寝床。仮にもついこの前まで普通の乙女だった者たちにその罪悪感を上乗せする。お前は大丈夫だろうが、他の者たちは果たしていつまでまともでいられるかな?
「ねえ、何か音がしない?」
少し気分良く伸びをしている合間に、近くにいた者が辺りを見回す。確かに私にもハエが飛び回るような音が耳に入るが、この周りに虫はいない。それが天使の階段の入り口に向くと、そこにいたのは黒い点の集まりだった
「あれ……飛行機だ」
「凄い数」
その点は近づくと横に広がる。この世にあんな遠くであれだけの大きさに見えるものは、しかもあれだけの数が揃うのはいくつかしかない
「ルフトバッフェの帰還?それとも誰か偵察の増援頼んだ?ちょっと本部に問い合わせてみなさい」
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