581: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/03(日) 22:23:45.72 ID:SZXzOB5IO
「5号車、応答ありません!」
「8号車、エンジンに被弾で走行不能!脱出します!」
悲惨だ。辺りは投下された爆弾による煙が立ち登り、さらに新たな爆弾が次々と黒森峰選抜戦車隊を襲う。何とか走らせ市街地に急行しているが、そこに向かっている間にも一輌、また一輌と餌食になってゆく
「ぎゃぁぁ!」
先程脱出した8号車の者たちに機銃掃射が縦一列に攻めかかり一人その餌食になる。しかし私の車輌も、他の車輌とその乗員を気にするほどの余裕はない
「後ろに付かれたわ!ターンして回避!御船川は空気抜きコックを閉じた後、上流部から突っ込みなさい!そんなに深くないからこれでいけるはずよ!頑張って!市街はもうすぐだから!」
操縦手は左右に車輌を振らせる。顎の下から垂れる汗を拭う気も起こらない
「とにかく逃げなさい!くそっ、サンダースの航空隊がここにいるのに、ルフトバッフェは何をやっているの!」
黒森峰戦車隊は出発前に5輌、川までの移動中に4輌、川縁や川の中で2輌の戦車がそれぞれ走行不能となった。そして私の頭の中では悪魔に近い顔をしたあいつが口角を上げて語りかけてくる
ようこそ、私のいる場所へ
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