593: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/07(木) 20:51:51.80 ID:rYNwkNdDO
「エリカ隊長、SS歩兵師団第4部隊第2小隊の者より無線です」
「分かったわ」
通信手がこちらに話を振ってきた。件の歩兵師団の者たちだろう
「こちら戦車道選抜隊長代行、逸見曹長」
「こちらSS歩兵師団の観測隊の吉崎軍曹です。本日は……」
「吉崎軍曹、挨拶はいらないわ。情報を持ってきなさい」
下手な話をする時間はない。情報面で優位に立ち、出来るだけ早く叩く
「は、では早速。大洗のIV号がそちらの前から500メートルの所を通過しています。あと戦車猟兵が各地で数名確認されています。注意してください」
「了解。情報に感謝するわ」
戦車猟兵。全く、厄介なものを投入してきたわね。ちっこいけど盾はない。けどこの場では建物そのものが盾になり得る
「そちらでも可能なら掃討をお願いできるかしら?」
「……まぁ、ここは戦車道の会場外ですから、連盟への説明は可能だと聞いています。しかし偵察を主眼においているため、身軽であるためにそんなに武装していないことをご理解お願いします」
「……まぁ、しょうがないわね。よろしく頼むわ」
外からの無線を切り、各車の車長に繋ぎ直す
「各車に通達する。敵には戦車猟兵が確認されているわ。見つけ次第躊躇なく機銃で蹂躙しなさい。その躊躇が死に繋がるわ。それとIV号が近くに確認されたわ。西住みほも近くにいる可能性が高いから、各車注意を怠らないように!」
「ヤヴォール!」
その返事の強さに少し安心したが、先ほどの一つの言葉が私の心に突き刺さる
戦車道の会場外だから、直接関係しない者たちもいて問題ない
そういうことだろう
何故だ。なんで言葉の前置きなんかに引っかかる。大した意味はあるまいに
「どうなさいました?」
言われるまで装填手がこちらを見ていたことにも気づかなかった
「何でもないわ。ただ……そうね。この戦いの先を見据えたかっただけよ」
適当にそう返した
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