642: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 21:57:38.99 ID:DJC40sPbO
幸いその不安は全く必要ないものだった。代わりに市街地は非常に不気味だった
「誰も……いないのかな?」
「……車もない。人もいない……誰もいなくなった街、だね」
文字通り誰もいないのである。よって武器を持ちながら少し歩いていても、誰にも何も言われることはない
日は登っているから、窓から電気の光が見えないのはわかる。だがそれでいて、あたりに走る車も人すらも見かけないのだ。自分たちが話すのさえはばかられるような異様な雰囲気が支配していた
「ここだけなのかな?」
「……さぁ」
市街の中から少し外側に出ようとした時、視界の奥、東の方に何か見える。稜線にこそ隠れていたが、そこにあったのは数多くの戦車だった
「自衛隊かな?」
「……分からない」
とりあえず身を伏せてみる。自衛隊なら包囲網から脱出している時点で大丈夫云々は聞いたが、やっておくに越したことはない
しかしよくよく見てみると、色が皆均一で濃緑だ。自衛隊の戦車は春に教官が来た際に一度見たが、迷彩色だったはず
「……何処の?」
その戦車の感じをかつて見た事があった
「もしかして……プラウダ?」
あの色、そして一部の車輌が大きく砲身を前につき出している。間違いない。あの雪山で見続けていた車輌だ
「……でも、なんでこんな所に……今回の試合、プラウダは参加していないはず……」
「まさか、同盟?」
あの黒森峰が我々にしてくれた事を、プラウダが我々にしようと考えているのか?
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