679: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/21(木) 21:18:59.04 ID:jvZx0O4gO
髪は爆風でボサボサになり、膝を擦りむき、息も大きく荒れている。廊下に靴の踵の音を響かせながら学園長のいる所に向かった。とはいえど単に廊下の奥だ。ここの防空壕はそこまで大規模ではない
その入り口には門番替わりのSSが二人席に着いている
「SS装甲師団選抜隊隊長代行、逸見エリカ。学園長に戦況の報告に参りました」
「生徒手帳の提示を。あと荷物と武器はこちらでお預かりします。それの照合と案件の確認をしますので、しばらくお待ちください」
机を置いただけの受付で係りの者が、手元の書類をそのまま読むような対応をする。上からは砲声が下まで響き、壁は崩れて欠片がパラパラと落ちてくる。それどころではない、というのが分からないのか
「私よ!試合中の戦車選抜隊隊長代行、逸見エリカよ!学園長命令で前線から急いで敵包囲網を突破してきたわ!すぐに学園長やSS総司令官殿に報告に行かねばならないの!
それにね、SSの癖にあの廊下の様を、怪我人すら参戦している様子を間近で知りながら、椅子の上でのうのうとしてるとは、何様のつもり!」
余りに高飛車な態度だったので腹が立ち、思わず反駁する
「生徒手帳の提示を」
「くそったれ!勝手にしなさい!」
しかし受付の者の対応は変わらない。荷物を置くと受付の机の上に黒森峰の印の付いた生徒手帳を叩きつける。許可が出るとそのままズカズカと奥に入っていった
「待つことすらできんとは……全く、これだから戦車関連しか能がない奴は……」
今日何度めかの背後の声は気にする余裕がなかった
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