686: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/21(木) 21:39:04.28 ID:jvZx0O4gO
顔を上げることなく席を立ち、部屋を出て近くの薬品室に向かう。棚の扉を開き中のいらない薬品の瓶を床にぶちまけながら、目当ての効果のあるものを探す。酸があったらしく靴から滲み出て指先に痛みを与えるが、気にはならない
目当てのものを見つけると、棚にあった紙コップにそれを移し、それを近くに転がっていたトレイに乗せて病室に戻った
「……隊長、お持ちしました」
「ありがとう……自分で飲もう」
震える右腕をこちらに伸ばしなさる。が、その手はひどく震えており、握る力もあるかわからない
「いえ、お手を煩わせる訳にはいきません。私が……」
「そうか……では、頼む」
あっさりと手は引かれた。紙コップを手にした。トレイを置き、隊長の顔へと近づけていく
「苦いかな?」
「わ、分かりません」
軽く微笑まれると、少しだけ首を上げなさった。それを支える形で左手を入れて、さらに口元に紙コップを近づける。それが今にも飲まれようとした時、思わず顔を背けた
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