9:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:20:11.31 ID:04op77oe0
落ち着け、落ち着け。
そう自分に言い聞かせて心臓は意志を無視してのた打ちわり、手足は震えて竦む。
ありすは叫んだ。今度はひとを呼ぶために。
外に音が漏れることはない。
シャワールームは防音構造になっており、さらに部屋自体が他の部屋からやや孤立した位置にある。あまり人の出入りが多い場所では落ち着いてシャワーを浴びれないだろう、という配慮が今は完全に裏目に出ていた。
誰か……!!
ありすは祈った。願ったのではない。頭の片隅から、誰も来てはくれないという声がする。だから祈った。
これ以上前に進めない。声も出ない。
ありすは、溜まった水に顔をつけないようにうずくまって耳を塞いだ。
あれがどこかへ行ってくれますように。
レッスンが終わったほかのアイドルが来てくれますように。
心配したプロデューサーさんが来てくれますように。
アイドルが続けられますように。
どうか。どうか。
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